中野島ロボット

小さなロボットの自作記事を書いています。

週刊 idbox!のプチ改造 はじめに

はじめに
idbox!には最初はそんなに期待していなかったのですが、ちょっとした改造で本来の力を発揮するようになりました。

 

idbox!チューニングの三種の神器 Z軸の調整、冷却改造、 ヒートベッド追加等を中心に自分が試したチューニングを書いて行きます。(買って付けただけのもありますが・・・)

 画像

 (実際に試して効果のあったものだけを解説して行き、効果の感じられなかったものは、最後にさらっとまとめます。)

 

 以下の感じで、週一更新で進めようと思います。基本は金曜日の夜にアップする予定です。

 

1. ホットエンド改造
idbox!は、高級なPLAフィラメントを使用しないと、ホットエンドが頻繁に詰まります。この改造をすることで、安いPLAフィラメントでも格段に詰まりにくくになり、色々なフィラメントを楽しむことができるようになります。

  

2. Repetier-Hostの設定
idbox!を使いやすく、調整しやすくするために、Repetier-Hostの設定を変更します。
ぐっと調整しやすく、使いやすくなります。

 

3. Z軸の改造
idbox!のZ軸天板を印刷した改造部品と入れ替えます。
そもそも解説通りにidbox!を作ると、Z軸天板はひび割れているはずなので印刷した部品と交換します。Z軸天板を交換することで、Z軸の調整が決まりやすくなります。

  

4.冷却改造
idbox!は基本ABSフィラメントを想定して作られています。PLAを印刷するには冷却が全く足りません。
ファンにカバーをつけて、冷却を強化しPLAを綺麗に印刷できるようにします。
しかし、idbox!はBS01かファンが強化されているため、ABSを印刷する温度に上がらなくなるので、BS01の改造部品が使えないため、専用の部品が必要になります。

 

5.ガラスベッドの追加
idbox!のアクリル製のベッドを、ガラス製に交換します。アクリル製は反りやすく、熱に弱いのでガラス製に交換してしまいます。これが無いと、ABS等の反りやすいフィラメントや長物が印刷できないと思います。ガラスは平滑度が高く、硬いため安定して綺麗な造形が行えるようになります。 

 

6.ヒートベッドの追加
idbox!にヒートベッドを追加します。これでABSも印刷できるようになります。
idbox!はABSがとても得意です。でもヒートベッドが無ければ、ABSの様に収縮が激しいフィラメントは2cmくらいの小さいものにしか使えませんでした。これで潜在能力が解き放たれ、ABSによる綺麗なプリントが楽しめるようになります。

 

7.ベッド調整ネジ、ベッドクリップの追加
idbox!のベッド調整ネジは回しにくく、錆びたり、緩んだりします。
この部品に変更することで、ベッドの高さ調整が格段に楽になります。また、相当な期間無調整でベッドの高さを維持できるようになります。
金属製のベッドクリップは、端に行ったときにどうしてもヘッドが当たってしまうので、印刷した部品と入れ替えます。

 

8. ファームウェアの入れ替え
idbox!のファームウェアを最新のMalineに入れ替えます。また、X,Y軸の移動量を調整し、デフォルトで正確な印刷ができるようにします。

 

9.グリスアップ
idbox!に塗るグリスの種類と説明です。idbox!にグリスを塗ることにより、各軸の動きがスムーズになり、性能を維持します。

  

10.スタンドアロン化
idbox!はPCが無いと使えませんが、これによりPCの呪縛から解き放たれます。造形から印刷まで今までのPCから独立して行え、Wifiも使えるようになります。

  

11.ロングべッシュ化
idbox!のZ軸のリニアベアリングを、ロングブッシュに付け替えます。Z軸のガタが減り、造形が安定します。 

 

12. まとめ
まとめを行います。

 

Appendix
効果の感じられなかったものを、最後にさらっとまとめます

(順番は途中で変えるかもしれません。)

 

マイ3Dプリンターが創刊された時に、「10万円が高いとか、もっと安い3Dプリンターがある」といった記事もありましたが、ほとんどは憶測記事でした。また、完成してからも「うまく造形できない、造形がいまいち」と言った投稿がありましたが、ほとんどは調整不足ではないかと思います。

「idbox!落とし穴」編を全て実行していれば、そこそこきれいにプリントできるようになっていると思いますが、ここからプチ改造をすれば、さらに調整が楽になり、プリント失敗が減り、払った金額に見合う満足度を得ることができるではと思います。